スタッフインタビュー/柿本 由紀子

スタッフインタビュー

柿本 由紀子/ケアマネジャー(2017年入社)
看護小規模多機能型居宅介護支援事業所リガレッセ所属

話すことで楽になる。そう思ってもらえることが何より嬉しい。

Q. リガレッセに入社した経緯を教えてください。

以前は、社会福祉協議会や障がい者事業所で働いていました。子育てのタイミングで一度辞めましたが、子供が大きくなったので仕事に復帰しました。介護支援専門員の免許を持っていて、活かしたいなと思っていたところに、知り合いからリガレッセでケアマネジャーを探しているという話をきいて紹介してもらいました。

子供のことなど時間的な拘束もあったので、それでもよければやりたいと代表にお話をさせていただいたら、家庭環境などもご理解くださり、とても配慮した働き方をさせてもらっています。

Q. いつからこの仕事を志したのでしょうか?

大学で心理学を専攻していて、福祉関係には進みたいと考えており、就職する頃には不登校や虐待、発達障害などの子供の心理カウンセラーのような仕事がしたいと思うようになりました。でも、当時は地元でそういった仕事がなく、ご高齢の方と接することが好きだったのもあり、福祉の仕事に進みました。

Q. 以前の「障がい者施設」と「介護施設」ではどのような違いがありますか?

どういう風な支援が必要なのかを考えることは、変わらないと思います。障がいのある方にどういう風な支援をしたら自立に繋がっていくかというのは、今の高齢者の方に対してどういう風なサービスを組むことで生活がしやすくなるかを考えることと繋がっていると思います。

Q. 病気の方や亡くなる方を多く見る現場ですが、辛くはないのでしょうか?

もちろん辛いことはあります。利用者さんもですが、ご家族さんとも信頼関係が築けてくると引きずることもありますし、胸が詰まることもあります。ただ、最後まで苦痛なく穏やかに過ごして頂けるように利用者さんやご家族に寄り添うことができればと思っています。

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Q. ケアマネジャーという仕事で大切にしていることは?

利用者さんの「本人らしさ」を考えながら、利用者さん、ご家族と一緒にサービスを考えていきたいと思っています。これまでどういう風に生きてこられたか、例えばどんなお仕事をされていて、どんな性格の方だったか、やはり利用者さんが中心でないといけないので、そんなことも踏まえて周りがどう支援していくのかが重要だと思います。また、利用者さんやご家族と信頼関係を築いていくことをとても大切にしています。利用者さんやご家族と話しやすい関係を築き、お気持ちや思いを傾聴していきたいです。

Q. この仕事で大変だと思うことは?

ケアマネジャーの業務は、ケアマネジャーにしかできない仕事もあり、業務は多いです。リガレッセを利用される方は医療的な処置が必要な方が多く、様々な方が利用されます。おひとりおひとりのお身体の状態やニーズを把握して、他の専門職との連携や地域のネットワークを築いたりと、フットワークの軽さも大切になってきます。どんなに業務に追われたとしても、利用者さんやご家族への細やかな心配りとすばやい対応ができるように心がけています。

Q. この仕事のやりがいを教えてください?

利用者さんとご家族が一番大変なとき、苦しいときにお出会いし、一緒にこれからをつくっていく仕事だと思っています。リガレッセのサービスを利用され、再び明るい表情を取り戻してもらえたときは、何にも代えがたい喜びを感じます。

ケアマネジャーの仕事は、その方の人生を応援する仕事だと思います。利用者さん、ご家族から「ここにきてよかった」と言われた時はほんとに嬉しいしありがたいです。私は最初から関わらせていただくのですが、ほんとに迷われて病院からリガレッセへ移ることを決められる方もあり、いろんな想いを私はお聞きしていくので、最後にそう言っていただけるとほんとによかったなって思います。

Q. この仕事はどのような人が向いていると思いますか?

気遣いのできる人です。利用者さんに全部支援してしまうとそれは早いです。でも、できることは利用者さんもしたいと思っておられるので、何を欲しておられるのか、どこまでの支援が必要なのか、その見極めができる方にきて欲しいなと思います。これは経験も必要ですが、どこまで相手を待てるか。そっと隣で優しく寄り添っていられる人がいいと思います。

Q. 印象的だった利用者さんはいらっしゃいますか?

みなさん印象には残っていますが、おひとり挙げるとしたらガンで亡くなられた80歳くらいのお花の先生をされていた方です。もう自分が亡くなることを分かっておられましたが、最後まで一生懸命に生きられておられ、末期の時に痛みを取ってもらって家に帰り、生徒さんに最後の言葉を伝えてまた戻ってこられたんです。それはほんとにすごいなと生き様を学ばせてもらいました。

Q. 今後の目標は?

まずは、リガレッセが地元で愛され、必要とされる事業所になれるようスタッフみんなで努力していきたいです。

個人的なことでは、社会福祉士の通信教育を今勉強をしています。この歳でって思われるかもしれませんが、子供に手がかからなくなってきた分、やっと仕事もきっちり頑張れるし、勉強できる環境が与えられたと思っているので、目標があるから頑張れるんです。資格を取ることで知識も豊富になりますし、いつか将来的に福祉のプロになりたいというか、いろんなことに対応できる人でありたいなと思っています。