採用情報

一般社団法人 ソーシャルデザインリガレッセでは、一緒に働く仲間を募集しています。まずは、私たちの会社のこと、この地域の看護と介護に対する想い、そしてこの町のことを少し説明させてください。

私たちの会社のある兵庫県豊岡市

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私たちの事業所がある豊岡市は、兵庫県北部の中心都市。城崎郡城崎町・竹野町・日高町、出石郡出石町・但東町が合併した、兵庫県で最も面積が大きい市で、総人口8万1千人に対して人口密度は117人/km2と、ほとんどが山や田畑が占める自然豊かな地域です。

城崎温泉や竹田城のことを一度は聞いたことがある方も多いと思いますが、その他にもスキー場や海水浴場といった観光とレジャー、特産物に恵まれた土地でもあります。また、産業では、かばんの生産地としても知られています。国内生産のカバンの8割ほどが豊岡で作られていると言われており、市内には至るところにカバン屋さんや製造工場が見られます。

夏は海水浴にキャンプ、冬はスキーやスノーボード。畑や田んぼに出て自分で野菜やお米を作る。休日や仕事の後には、そういった趣味を楽しむことができるのもこの地域で働く魅力なのかもしれません。

そんな自然豊かな兵庫県豊岡市日高町に私たちは「在宅看護センター」と「看護小規模多機能型居宅介護事業所」を創りました。

在宅看護センター

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日本財団在宅看護センター豊岡リハビリ対応型訪問看護ステーションは、2015年8月1日に兵庫県豊岡市日高町で立ち上がり、「訪問看護」と「訪問リハビリ」事業をアパートの1室の小さな事務所からスタートしました。

スタートして4年で、2人だったスタッフも40名弱に増え、さらに1つのグループが200人弱を受け持つ規模にまで拡大をしてきました。

 

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そこで、但馬地域をもっと幅広くカバーできるように、2019年には豊岡市内に2つ目のステーションをスタートしました。

面積の広い但馬は、どうしても車の移動が多くなり時間もかかってしまいます。事業所を増やすことで、これまで難しかった地域も訪問することができるようになりました。

看護小規模多機能型居宅介護事業所

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さらに、2017年3月30日には、築150年の古民家を再生し、利用者さんが自分のお家と同じような暮らしを提供できる「看護小規模多機能型居宅介護事業所」をスタートしました。

ここでは、通い・訪問介護・宿泊・訪問看護サービスを提供するだけでなく、在宅ホスピスとして終末期看護に対応することで、高齢者、難病、精神疾患、小児疾患などの方々を中心にこの地域の暮らしと健康を支えていきたいと考えています。

豊岡の在宅看護の現状

それでは、私たちの事業所がある豊岡市の現状を見ていきたいと思います。

人口減少・高齢化・中心市街地の衰退・生活習慣病・未成年者の自殺といったことは、遠い地域の話ではありません。

豊岡市も過疎化が進み、駅前や商店街はシャッターが閉まっているところがほとんどで、観光地に観光客が増える一方で、定住や移住する人はほとんど増えていません。

但馬地域の高齢者は、2010年で18万人と言われています。うち高齢者は5万5千人です。
15歳から64歳が「支える人」、65歳以上が「支えられる人」として見た時に、今は2人で1人の高齢者を支えています。ですが、それが2025年には1.5人に1人、2040年には1人が1人を支える状態になってしまいます。

現在の豊岡市は、約6000件の老老世帯(65歳以上のご夫婦だけ)があり、独居老人世帯は2000件ほどにもなっています。我々の事業所がある日高町でも老老世帯は約2500件、一人住まいは約820件と、3件に1件は若い人がいない状況です。

2025年には団塊世代が、後期高齢者である75歳を迎えます。75歳以上になると要介護者になりやすいと言われていて、2025年、2040年と移行するうちに、今のままではとても支えられるような状態ではなくなります。

在宅看護の必要性

では、なぜこの地域に「訪問看護」や「看護小規模多機能型居宅介護事業所」が必要なのでしょうか。

それは、2025年には日本全国で46万人が見取り難民になると言われていて、このような状況の中で、独居を迎える方がたくさん出ます。特にこの但馬地域は、若い人が少なく少子化が激しい。病院にもいけない、施設にも入れない、最後を迎える場所がない人々が増えていきます。

75歳以上の人が10年後にはぐっと増えるので、地域には病院に入れない方が溢れることになります。国は病院のベッドを減らす方針を打ち出していて、医療依存度が高い方が家に帰って来ることになると、介護サービスだけでは対応しきれません。

そうなった時に介護サービスと連携して、「在宅看護」という職業が必要になります。

看護師が地域に出てみて分かったこと

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こうした問題から、私たちは地域に出る手段として訪問看護を始めました。しかし、自分たちが専門職として実際に地域に出てみると、高齢化だけの問題じゃないことがそこにはたくさんあることが見えてきました。家族間の問題から始まったこと、経済的な問題が病状の悪化に繋がったケース、情報が届かないから悪化してしまった情報格差の問題など。

多くの看護師さんたちは目の前のことだけを解決していこうと必死ですが、公衆衛生的に見た時にどういう仕組みを作ったらいいのかを考えていかないと、解決できない状況が現場にはありました。

これを解決するには、訪問看護だけでなく会社全体として様々な角度で取り組んでいかなければならないと思います。

地域に出ていく選択
医療に対する想い

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これからの時代、最後をどのように過ごしたいのかという意志を事前に本人と家族が語りあう時間が必要ですし、大切になります。

本人の意思を家族が何も聞いていなかった場合、病院に運ぶケースが多くなり、本当に本人が望んだ治療や医療なのか分からないまま医療導入をすることになります。

でも、家族がいる前で、本人がどこでどのようにどうやって過ごしたいかを話し合えていれば、自己決定能力がなくなった時に家族やケアチームの戸惑いは少なく、最後まで寄り添う力を発揮することができます。

そして、住み慣れたお家で安心して少しでも楽しみを見つけて暮らしていけるか、それは本人だけの問題じゃなく家族にも一緒になって支えてもらわなければいけません。家族は、一人が揺れたら全体が揺れてしまいます。常に家族の中のどこが大きく揺れ動いているのかを見なければいけないので、本人だけじゃなくて家族へのケアも提供していきます。

治療としての命だけでなく
物語としての命を

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看護は、脈が速い、呼吸が浅い、唇の色が悪いなどといった症状の原因を探るフィジカルアセスメントを行い、その方にあったケアを提供します。それができるようになるためには、その日のことだけでなく普段からのコミュニケーションで、わずかな違いにも気づける関係性を作らないといけません。決まったことをするのではなく、その人が求めていることを考察しながらやらなければなりません。

これは看護に限らず全てのスタッフが、本人の方はもちろん、ご家族の方や医師たちともコミュニティを形成していかなければなりません。この仕事をするうえで大切なのは「人と人のつながり」だと思います。

生きていても楽しくないといった言葉を漏らす高齢者の方も多く、自分の存在価値がなくなっています。それをもう一度立て直し、生・老・病・死における苦悩から一歩づつ幸せな時間を築き紡いでいき、これまでの人生を肯定的に捉え「いい人生だった」と後悔のない人生を歩んでもらえるように、スタッフ全員が目的意識を統一し、その人の物語としての命を中心としたケアを提供することを心がけています。治療としての命だけでなく、物語としての命を大切に人生を全うして欲しいと思っています。

私たちのやるべきことは、家でも安心して最後まで暮らすことができるという価値観をみんなに知ってもらうこと。そして、安心して最後を迎えられる仕組みづくりを今から整える必要があると思っています。

地域を守るケア

私たちの活動は、地域の健康を守るという目的を持って活動しています。

一つは、アロママッサージ等のタッチングケアを積極的に取り入れています。触れるということは、良いホルモンがたくさん出たり、自己治癒能力が高まったり、寂しさによる認知症状の方に効果的だと言われています。

看護の「看」という字が手と目と書くように、きちんと手でできることをしたいです。今の社会は、人々が触れ合いにくくなっていて、認知症や病気にもなりやすいように感じます。

 

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そして、もう一つが「食」。

食べることは命に繋がった大事なことで、正しい食を提供できる「miso」という名前のカフェを2018年12月にスタートしました。さらに、カフェの後ろには畑を作り、自分たちで耕し収穫した野菜をその場で提供しています。

人は、病気になってから病院に運ばれるのではなく、早くにケアをすることで健康へ導くことができます。だから、ちゃんとした食べ物を知ってもらう機会を提供することで知るきかっけを作ったり、安心なものを誰でも手に入れられる仕組みを作りたいと考えています。

また、人は孤独になると幸福度が下がり病気をしやすくなります。薬をきちんと飲んでなくても自分の好きなコミュニティがあれば長生きできるということも証明されているので、人が集まる機会を作れる場所としてこの場所を作りました。

生き抜いていく力のある人を育てたい

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リガレッセでは、看護師をはじめ、作業療法士、理学療法士、介護福祉士、介護職員、管理栄養士、調理師、事務職員と様々な職種のスタッフが働いています。どの職種のスタッフにも共通して言えることは、それぞれの命の物語を見ることができ、人に合わせたケアをできる方に育ってほしいと願っています。

これから保険事業はますます厳しくなっていきます。ただ訪問看護がしたい、ただ介護の仕事がしたいという方にとっては、ますます厳しい状況になっていきます。

そんな中で、これから求められる人は目的意識をしっかりと持ち、形が変わっても自分の視点で切り開いてサービスを提供できるような想いのある方。これらを考えることができる人なら、もしリガレッセを出ても次にやれることがたくさんあるはずです。

学びを提供できる会社でありたい

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スタッフ一人一人がしっかりと自立できるようになるために、リガレッセとしても活き活きと人が働く場と、学びの場を提供しなければいけないし、一緒に学んでいける「学びの会社」にしていきたいと思っています。

会社は勉強して得たノウハウで自分が生き抜いていくところを掴む場所だと思うので、どんどんここで学んでいってもらいたいので、必要に応じて日本財団の在宅看護ネットワークを利用して、研修や勉強会にも参加してもらっています。

▶ 日本財団
▶ 公益財団法人笹川記念保健協力財団

目指すところ

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日本では死をネガティブに捉えがちですが、今まさに多死時代へと進みつつあります。

そうすると死が苦しみにしかなりません。でも、生き切った人生もあるので、ネガティブな視点だけで見るのではなく、ずっと生から繋がって来た死であって、家族にも本人にも「いい人生やったね」と思えて死を迎えられる準備も必要だと思います。

それを私たちがお手伝いすることで、家族も本人との時間の関わり方が変わってきますし、本人自身も毎日の考え方や生き方も変わってきます。だから、そこには大きな役割がありやるべきことがあると思い、このリガレッセを始めました。

地域の保健医療を支えたい、但馬の人々の生活に笑顔を増やしたい方、そしてリガレッセで一緒に学んでいきたいという方、まずは応募と肩ひじ張らずに、ざっくばらんに私たちと話しをしてみませんか?

Uターン、Iターン、Jターンの方も大歓迎です。