スタッフインタビュー/佛生 謙

スタッフインタビュー

佛生 謙/介護員(2017年入社)
看護小規模多機能型居宅介護支援事業所リガレッセ所属

介護の魅力を、一人でも多くの人に知って欲しい

Q. リガレッセに入社した経緯を教えてください。

以前は、問屋でお酒の配達をしていましたが、医療事務の資格を持っていたので、そこを辞めてリガレッセの訪問看護ステーションの事務員募集に応募しました。その時は介護士になるつもりはありませんでしたが、代表の大槻さんから現場で一緒に働いてみない?と言われて、もともと人と接することが好きだったのでやってみることにしました。

Q. 実際に介護の現場で働いてみてどうでしたか?

介護は、きつい・汚い・すぐ辞めるイメージでしたが、全て覆されました。人に接する仕事ってこれだな、めっちゃくちゃ楽しいと思ったんです。入社して2年半くらい続いていることがぼくも意外ですが、苦労というか大変なことも楽しめていて毎日が新鮮です。

Q. 佛生さんは唯一の未経験者ですが、大変だったことはありますか?

ないといったら嘘になりますし、腰が痛いとかはありますが、自分の体の使い方一つでなんとでもなるし、利用者さんも自分で動けるところは動いて協力してくれます。それに研修にも行かせてもらって、体や力の使い方を取得して腰への負担はほとんどなくなりました。ぼくは、まだまだ勉強中の身なので、苦労も勉強だと思うようにしています。

それに、24時間看護師さんが電話を受けてくれるので、不安はなかったです。だからと言って気楽なわけではないんですけど、何かあったら看護師さんがいてくれる安心感はあります。

Q. 辛い瞬間に立ち会うことも多い現場。気持ちが落ち込むことはないのでしょうか?

最初は、亡くなられるとショックな気持ちがありました。だけど、死に対する考え方が最近は変わってきました。もちろん悲しいですけど、死はそんなに寂しい別れじゃない、ネガティブではないと思うようになりました。

Q. 何かきっかけがあったのでしょうか?

家族さんのその後の表情や「ここに来れてよかったありがとう」って言葉を聞き、幸せに亡くなってもらうためには何ができるかばかりを考えるようになりました。自己満足かもしれませんが、それでも喜んで逝ってくれたと自分なりに解釈することができれば悲しむ必要もないし、逆によかったですねって言ってあげたいです。

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Q. この仕事をする上で心がけていることはありますか?

自分が楽しくなかったら利用者さんも楽しくないなと常に思ってます。気分が落ち込んでる時もここに来たら利用者さんに癒されるんです。気分が悪くても出勤したら利用者さんの言葉で笑っちゃって、機嫌が悪かったことが馬鹿馬鹿しくなっちゃいます。

Q. 印象的だった利用者さんはいますか?

もう亡くなられましたが、ぼくをすごい可愛がってくれた方がおられました。お宅に迎えに行くとすごい笑顔で迎えてくれて。その方は悪性のがんで、最後の方はぼくのこともあまり分かってなさそうでしたけど、その病気がたまたま母の病気と同じだったのもあってすごく印象に残っています。

Q. 佛生さんは、どんな方と一緒に働きたいですか?

技術は、経験を積めばついてくると思うので、それより「心の方」が大事かなと思います。だから、ポジティブでこの仕事を楽しめる人です。なによりまず思いやりがないとできない。利用者さんの言葉を否定しない人、すべて真正面から受けれる人じゃないと難しいかなとは思います。

介護はどうしてもネガティブなイメージがありますが、そういうイメージも変わってほしいと思っていて、騙されたと思って一回やってみてほしいなと思います。経験者が入ってくれた方が楽ですけど、介護の魅力を一人でも多くの人に知って欲しいので未経験の方にも挑戦してもらいたいです。

あとは、いろんなアイデアを出してくれる方だといいですね。ぼくは経験値が少ない分、アイデアも少ないんです。いつも手探りなので、こういうことやったら楽しんでくれるよってアイデアを出してくれる方だと嬉しいです。

Q. この場所は今後どうあるべきだと考えていますか?

ここはまだまだ自分たちで作っていけるところだと思います。しっかりとしたマニュアルがあるわけじゃないけど、その分かちっとしてなくて自分たちでまだまだ変えていける余地があります。

あとは、より楽しくあってほしいです。みんながハッピーで笑顔がいっぱいで笑い声が溢れてるところであってほしいです。それは利用者さんにとっても職員にとってもそれが理想ですし、ここにはその可能性が絶対にあります。

Q. 今後の目標を教えてください。

今、介護福祉士の資格を取るのに実務者研修に約半年間行かせてもらっているところです。これが終わってようやく国家試験の受験資格を得られるんですが、介護福祉士で止まるつもりもないので、やるからにはこの会社でもっと上を目指したいと思っています。

ぼくは、この仕事をやるまでは続くと思ってなかったし、ここまで熱くなれる仕事だとも思ってませんでした。未だに学生時代の友達は、この仕事をやっていることを信じてくれないくらい周りから見ても意外みたいです。でも、でも今はもうこの仕事が天職だと思ってます。