スタッフインタビュー/尾崎亮真

尾崎亮真

尾崎 亮真/リーダー看護師
訪問看護ステーション(豊岡事務所)所属

コミュニティヘルスケアをこれからどのように確立していくかは、地域の大きな課題であると感じています。

医師も少ない地域での健康を看護師がどの様に支えていくか、日々摸索しています。 病院では見えなかった人々の言葉や表情、家族との時間そしてその人そのものの人生観。それらに触れることが多く、ナラティブアプローチを含めたケアの大切さを痛感しております。 また、意思決定支援における看護師の役割は大きいと感じており、改めて地域看護の奥深さや やりがいに遭遇している毎日です。 これからの時代に向けて必要な看護を一緒に形作っていきましょう!

スタッフインタビュー/太田佳奈

太田佳奈

太田 佳奈/看護師
訪問看護ステーション(日高事務所)所属

地域に出て、看護師とはこんなにも人の人生に深く関わり、命に寄り添える仕事だったのかと目の覚めるような毎日です。

私たちは「物語りとしての命」の大きな分岐点に立ちあい、頼りにされる存在なのだと感じています。 目の前の方の存在が周りの人の命につながっていく。そこに私たちは何ができるか。身体的なケアにとどまらず、さまざまな角度からケアを行います。 一人一人に深く触れ、その方の時と共に命の物語を広げていけるか。 終わる命ではなくつながっていく命として、生を位置付けていけるか。 日々やりがいのある地域看護への挑戦です!

スタッフインタビュー/柿本 由紀子

スタッフインタビュー

柿本 由紀子/ケアマネジャー(2017年入社)
看護小規模多機能型居宅介護支援事業所リガレッセ所属

話すことで楽になる。そう思ってもらえることが何より嬉しい。

Q. リガレッセに入社した経緯を教えてください。

以前は、社会福祉協議会や障がい者事業所で働いていました。子育てのタイミングで一度辞めましたが、子供が大きくなったので仕事に復帰しました。介護支援専門員の免許を持っていて、活かしたいなと思っていたところに、知り合いからリガレッセでケアマネジャーを探しているという話をきいて紹介してもらいました。

子供のことなど時間的な拘束もあったので、それでもよければやりたいと代表にお話をさせていただいたら、家庭環境などもご理解くださり、とても配慮した働き方をさせてもらっています。

Q. いつからこの仕事を志したのでしょうか?

大学で心理学を専攻していて、福祉関係には進みたいと考えており、就職する頃には不登校や虐待、発達障害などの子供の心理カウンセラーのような仕事がしたいと思うようになりました。でも、当時は地元でそういった仕事がなく、ご高齢の方と接することが好きだったのもあり、福祉の仕事に進みました。

Q. 以前の「障がい者施設」と「介護施設」ではどのような違いがありますか?

どういう風な支援が必要なのかを考えることは、変わらないと思います。障がいのある方にどういう風な支援をしたら自立に繋がっていくかというのは、今の高齢者の方に対してどういう風なサービスを組むことで生活がしやすくなるかを考えることと繋がっていると思います。

Q. 病気の方や亡くなる方を多く見る現場ですが、辛くはないのでしょうか?

もちろん辛いことはあります。利用者さんもですが、ご家族さんとも信頼関係が築けてくると引きずることもありますし、胸が詰まることもあります。ただ、最後まで苦痛なく穏やかに過ごして頂けるように利用者さんやご家族に寄り添うことができればと思っています。

スタッフインタビュー

Q. ケアマネジャーという仕事で大切にしていることは?

利用者さんの「本人らしさ」を考えながら、利用者さん、ご家族と一緒にサービスを考えていきたいと思っています。これまでどういう風に生きてこられたか、例えばどんなお仕事をされていて、どんな性格の方だったか、やはり利用者さんが中心でないといけないので、そんなことも踏まえて周りがどう支援していくのかが重要だと思います。また、利用者さんやご家族と信頼関係を築いていくことをとても大切にしています。利用者さんやご家族と話しやすい関係を築き、お気持ちや思いを傾聴していきたいです。

Q. この仕事で大変だと思うことは?

ケアマネジャーの業務は、ケアマネジャーにしかできない仕事もあり、業務は多いです。リガレッセを利用される方は医療的な処置が必要な方が多く、様々な方が利用されます。おひとりおひとりのお身体の状態やニーズを把握して、他の専門職との連携や地域のネットワークを築いたりと、フットワークの軽さも大切になってきます。どんなに業務に追われたとしても、利用者さんやご家族への細やかな心配りとすばやい対応ができるように心がけています。

Q. この仕事のやりがいを教えてください?

利用者さんとご家族が一番大変なとき、苦しいときにお出会いし、一緒にこれからをつくっていく仕事だと思っています。リガレッセのサービスを利用され、再び明るい表情を取り戻してもらえたときは、何にも代えがたい喜びを感じます。

ケアマネジャーの仕事は、その方の人生を応援する仕事だと思います。利用者さん、ご家族から「ここにきてよかった」と言われた時はほんとに嬉しいしありがたいです。私は最初から関わらせていただくのですが、ほんとに迷われて病院からリガレッセへ移ることを決められる方もあり、いろんな想いを私はお聞きしていくので、最後にそう言っていただけるとほんとによかったなって思います。

Q. この仕事はどのような人が向いていると思いますか?

気遣いのできる人です。利用者さんに全部支援してしまうとそれは早いです。でも、できることは利用者さんもしたいと思っておられるので、何を欲しておられるのか、どこまでの支援が必要なのか、その見極めができる方にきて欲しいなと思います。これは経験も必要ですが、どこまで相手を待てるか。そっと隣で優しく寄り添っていられる人がいいと思います。

Q. 印象的だった利用者さんはいらっしゃいますか?

みなさん印象には残っていますが、おひとり挙げるとしたらガンで亡くなられた80歳くらいのお花の先生をされていた方です。もう自分が亡くなることを分かっておられましたが、最後まで一生懸命に生きられておられ、末期の時に痛みを取ってもらって家に帰り、生徒さんに最後の言葉を伝えてまた戻ってこられたんです。それはほんとにすごいなと生き様を学ばせてもらいました。

Q. 今後の目標は?

まずは、リガレッセが地元で愛され、必要とされる事業所になれるようスタッフみんなで努力していきたいです。

個人的なことでは、社会福祉士の通信教育を今勉強をしています。この歳でって思われるかもしれませんが、子供に手がかからなくなってきた分、やっと仕事もきっちり頑張れるし、勉強できる環境が与えられたと思っているので、目標があるから頑張れるんです。資格を取ることで知識も豊富になりますし、いつか将来的に福祉のプロになりたいというか、いろんなことに対応できる人でありたいなと思っています。

スタッフインタビュー/佛生 謙

スタッフインタビュー

佛生 謙/介護員(2017年入社)
看護小規模多機能型居宅介護支援事業所リガレッセ所属

介護の魅力を、一人でも多くの人に知って欲しい

Q. リガレッセに入社した経緯を教えてください。

以前は、問屋でお酒の配達をしていましたが、医療事務の資格を持っていたので、そこを辞めてリガレッセの訪問看護ステーションの事務員募集に応募しました。その時は介護士になるつもりはありませんでしたが、代表の大槻さんから現場で一緒に働いてみない?と言われて、もともと人と接することが好きだったのでやってみることにしました。

Q. 実際に介護の現場で働いてみてどうでしたか?

介護は、きつい・汚い・すぐ辞めるイメージでしたが、全て覆されました。人に接する仕事ってこれだな、めっちゃくちゃ楽しいと思ったんです。入社して2年半くらい続いていることがぼくも意外ですが、苦労というか大変なことも楽しめていて毎日が新鮮です。

Q. 佛生さんは唯一の未経験者ですが、大変だったことはありますか?

ないといったら嘘になりますし、腰が痛いとかはありますが、自分の体の使い方一つでなんとでもなるし、利用者さんも自分で動けるところは動いて協力してくれます。それに研修にも行かせてもらって、体や力の使い方を取得して腰への負担はほとんどなくなりました。ぼくは、まだまだ勉強中の身なので、苦労も勉強だと思うようにしています。

それに、24時間看護師さんが電話を受けてくれるので、不安はなかったです。だからと言って気楽なわけではないんですけど、何かあったら看護師さんがいてくれる安心感はあります。

Q. 辛い瞬間に立ち会うことも多い現場。気持ちが落ち込むことはないのでしょうか?

最初は、亡くなられるとショックな気持ちがありました。だけど、死に対する考え方が最近は変わってきました。もちろん悲しいですけど、死はそんなに寂しい別れじゃない、ネガティブではないと思うようになりました。

Q. 何かきっかけがあったのでしょうか?

家族さんのその後の表情や「ここに来れてよかったありがとう」って言葉を聞き、幸せに亡くなってもらうためには何ができるかばかりを考えるようになりました。自己満足かもしれませんが、それでも喜んで逝ってくれたと自分なりに解釈することができれば悲しむ必要もないし、逆によかったですねって言ってあげたいです。

スタッフインタビュー

Q. この仕事をする上で心がけていることはありますか?

自分が楽しくなかったら利用者さんも楽しくないなと常に思ってます。気分が落ち込んでる時もここに来たら利用者さんに癒されるんです。気分が悪くても出勤したら利用者さんの言葉で笑っちゃって、機嫌が悪かったことが馬鹿馬鹿しくなっちゃいます。

Q. 印象的だった利用者さんはいますか?

もう亡くなられましたが、ぼくをすごい可愛がってくれた方がおられました。お宅に迎えに行くとすごい笑顔で迎えてくれて。その方は悪性のがんで、最後の方はぼくのこともあまり分かってなさそうでしたけど、その病気がたまたま母の病気と同じだったのもあってすごく印象に残っています。

Q. 佛生さんは、どんな方と一緒に働きたいですか?

技術は、経験を積めばついてくると思うので、それより「心の方」が大事かなと思います。だから、ポジティブでこの仕事を楽しめる人です。なによりまず思いやりがないとできない。利用者さんの言葉を否定しない人、すべて真正面から受けれる人じゃないと難しいかなとは思います。

介護はどうしてもネガティブなイメージがありますが、そういうイメージも変わってほしいと思っていて、騙されたと思って一回やってみてほしいなと思います。経験者が入ってくれた方が楽ですけど、介護の魅力を一人でも多くの人に知って欲しいので未経験の方にも挑戦してもらいたいです。

あとは、いろんなアイデアを出してくれる方だといいですね。ぼくは経験値が少ない分、アイデアも少ないんです。いつも手探りなので、こういうことやったら楽しんでくれるよってアイデアを出してくれる方だと嬉しいです。

Q. この場所は今後どうあるべきだと考えていますか?

ここはまだまだ自分たちで作っていけるところだと思います。しっかりとしたマニュアルがあるわけじゃないけど、その分かちっとしてなくて自分たちでまだまだ変えていける余地があります。

あとは、より楽しくあってほしいです。みんながハッピーで笑顔がいっぱいで笑い声が溢れてるところであってほしいです。それは利用者さんにとっても職員にとってもそれが理想ですし、ここにはその可能性が絶対にあります。

Q. 今後の目標を教えてください。

今、介護福祉士の資格を取るのに実務者研修に約半年間行かせてもらっているところです。これが終わってようやく国家試験の受験資格を得られるんですが、介護福祉士で止まるつもりもないので、やるからにはこの会社でもっと上を目指したいと思っています。

ぼくは、この仕事をやるまでは続くと思ってなかったし、ここまで熱くなれる仕事だとも思ってませんでした。未だに学生時代の友達は、この仕事をやっていることを信じてくれないくらい周りから見ても意外みたいです。でも、でも今はもうこの仕事が天職だと思ってます。

スタッフインタビュー/西川 征宏

スタッフインタビュー

西川 征宏/介護員主任(2017年入社)
看護小規模多機能型居宅介護支援事業所リガレッセ所属

ぼくらは、サービス業であって、製造業じゃない

Q. リガレッセに入社した経緯を教えてください。

高校卒業後、病院で看護助手を13年していました。たまたま代表の弟が同級生という縁でリガレッセを始める話を聞き、まず病院ではできないことができそうで面白そうだと思ったのと、その話を聞いて今やってることは普通のことなのかと、疑問が出てきて働いてみようと思いました。

Q. 介護の仕事を始めようと思ったきっかけは?

最初は何も考えてなかったです。就職がなかなか決まらなかった時に、進路指導の先生が進めてくれたんです。自分なら行かなかったと思いますが、結局そこから13年間続いたので、何かが合ってたんだと思います。先生には感謝したいです。

Q. これまでの病院とリガレッセでは、違いはありますか?

仕事内容に差はありません。ただ、利用者さんには家で過ごしてもらうようなところなので、病院みたいにカチカチしなくてもここはよくて、そのあたりの感覚の違いはあるかと思います。しんどそうだから血圧を計る、熱を計るのは値にしか過ぎないので、顔を見て悪そうと思ったら体触ってあげるだけでもいい。しんどいのは当たり前だから、そこを見るんじゃなく利用者さんを見てあげるのは一番の違いだと思います。

それと、病院では家族さんはたまに面会に来るだけです。でも、ここは家との送り迎えやお宅にヘルパーで行くこともあって、家族さんと会うことが増えたのは最初すごい戸惑いました。何を話したらいいのかも分からなかったですし、家族さんが見守る中でケアをすることもプレッシャーが大きかったです。看護師さんは資格も知識もあるので何か聞かれても即答できますが、介護士はすぐに答えられないことが多いんです。ただ、看護師さんとしっかりと連携が取れているので、そこのプレッシャーを一人で抱え込む必要はないと会社から言ってもらってからは楽になりました。

Q. 介護士さんの仕事を教えてください。

おむつ交換、入浴の介助、食事の準備の補助、体のマッサージ、レクリエーションという感じですが、基本的には医療に関わること以外はなんでもします。特に時間に追われる仕事なので、時間調整が大変だと思います。

Q. 精神的にも肉体的にも大変な仕事ですが、そのあたりはいかがでしょうか?

病院にいた頃、人が亡くなることに慣れるしかないと言われ、悲しいけどそんなものかと思ってやってきました。でも、リガレッセの話を聞いて、慣れたらだめなことだと思いました。利用者さんがぼくらと出会ったのは短い時間ですが、長い時間を生きてきた人が亡くなるわけなので、ちゃんと手を合わせて長い時間お疲れ様でしたと送り出してあげる。それに慣れたらだめだとぼくは思います。

腰痛はやっぱり職業病みたいなところはあります。でも、技術的なところで体に負担がかからないように介助する仕方があるので、しっかり守ってやれば大丈夫だと思います。

スタッフインタビュー

Q. 印象的だった利用者さんはいらっしゃいますか?

マッサージをすると「気持ちいい、ありがとうございます」って言ってくれるすごい丁寧なおばあちゃんがいて、その娘さんもその人に育てられたことが分かる生き写しのような丁寧な家族さんが、今まで出会ったことのないすごく素敵な方で印象的でした。

Q. この仕事で大切にされていることはありますか?

例えば、足湯で足を洗うことがあります。足を浸けている時間にもう一人もできるかもとやっぱり思ってしまう時があるんですが、そうなるとどちらかがほったらかしになってしまいそれはケアじゃないと思うんです。同じ時間に2人をできたら時間を上手に使えたと思いますが、やっぱり一対一を大事にするってことを言い聞かせながらやってます。

会社としても、時間短縮に変わるものがあるならそっちをどんどん採用していってて、ケアの方に時間をかけて省けるところは省くといった考えを持っていると思います。

Q. この仕事でやりがいを感じるのはどのようなところでしょうか?

嫌になることももちろんあります。でも、必要とされていてそれに応えることができるところ。ぼくのマッサージを気持ちいいと言ってくれて「ありがとう、足がすごい楽になった」って言われたら、もっと自分ができることをしてあげたいし、応えられる部分がここにはあると思います。

Q. 西川さんはどんな方と一緒に働きたいですか?

知識や経験豊富な方が入ってくれれば助かります。でも、未経験でもどんどん吸収していってくれる人もいるので、経験のあるなしはどちらでもいいと思います。知識とか技術は学んでいくもので、教わることもできるし、見て学ぶこともできます。

あとは、根が優しくて忍耐力のある方です。付き添って歩いてる時に手を貸せば早く歩けますが、その人のペースがあります。ご飯食べるのも手を貸せば早く食べられる。でも、そこで手を貸してしまったらその人に残っている機能が失われていってしまいます。介護者としてどっちが正しいかと言うと、その人のペースに寄り添うことが正しいんです。ただ、そうなるとどうしても時間はかかり、我慢すること何もせず見守ることが必要になります。でも、理想かもしれませんが、なんでもかんでもやってあげるのが介護じゃないと思うんです。

Q. 今後の目標を教えてください。

やっぱりみんながチーム一丸にもっとなっていければいいなと思います。みんなは何かをするにしても統一をしようって言うけど、それだとみんなその考え方しかできなくて視野が狭くなるので、もっと広い目で見て色んな視点から助け合えればいいのかなと思います。せっかく、色んな職種の方がいる会社なので、統一も必要ですがもっと広く動いていけたらと思います。